アノマリーとはどんな会社ですか?
アノマリーは、2004年設立時に「ダンスで世界を変える」を掲げスタートしました。 現在は、ダンスを通して若い世代を中心としたコミュニティ形成することを得意とする会社です。
21年目に入った2024年からを第二創業期とし、今までの経験を活かして、 ダンスを中心としたビジネスから、他業界や様々な企業様が抱える若年層へのアプローチを含めた「コミュニティビルディング」をプロデュースする会社になっています。
超高齢化社会に突入している日本では若い世代への認知獲得・集客・人材確保など課題が多く、 その解決方法の具体策もわからないので従来の広告を中心とする選択しかないという状況です。 私たちアノマリーは、その課題の解決方法のひとつとしてコミュニティの形成を掲げています。
コミュニティビルディングの中で最も重要なことは、 短期で結果を出すのではなく、 どのように中長期でファン(お客様)とコミュニティを形成していくのかです。
ファンになるにはどんなことでもそこに感動体験があります。 その感動体験をもとに次の行動に繋がっていくのですが、 その感動体験を広告施策ではなく実際に体験してもらえるような「オフラインの熱量の場」を一緒に考えて創っていきます。
この場を育てていくことが結果的に中長期でファンとコミュニティを共存していくことになります。 私たちはその実体験を現在もダンスで経験しています。 このダンスで培った経験を他の業界にも展開することで成長を遂げ、 日本を代表する会社となり、コミュニティビルディングNo.1の会社として世界へ挑戦している会社です。


「Let’s get it !! ~カマす!!~」
このミッションを持つに至ったきっかけや背景について聞かせてください。
ダンスなどストリート界隈では昔から、カマす!という言葉が日常的に使われているんですが、このカマすって表現が「自分の熱量」がこもっている表現だなと。
何事にも熱量がすべての根源であり、パワーやエンジンなども熱を帯びなければ動けません。 「カマす!!」を「Let’s get it !!」というタグラインとして日常的に使い、日々カマすことを自分に課しています。
この仕事は自分的にカマしているのか? 細部までこだわり抜いたか?その熱量はあるのか?
日々の仕事に対しても、自分でその責任の範囲まで含めてカマせているかの判断軸の指針として定めました。


20年間で直面した挑戦や達成したことについて聞かせてください。
この20年間でまず言えることは、一瞬だったということです。 そのくらい熱量を込めて打ち込んでいた20年だったと思います。 そんな中で今も直面しているのは、需要を創り出すことの難しさです。
例えば、私たちの根幹にあるダンス業界を、経済的にも循環する仕組みを創り出すため全力で取り組んでいます。 ダンスとは、まず自分自身が楽しむものであり、人に見てもらう前に自分が主体となるものです。
一方マーケットになるためには需要がなければ成立しません。 供給側ばかりいるダンス業界だけでは当然成立しないので、需要を生む必要があります。 まずはダンスの魅力を伝えばければなりません。 その需要とは何なのか?この答えを動きながら探り続けてきた20年とも言えます。 毎日研究しているようなものなので、膨大な時間があるかと思っていたら20年経ってしまったという感覚です。
結果として「DANCEALIVE」を通し、ダンスバトルという場を国内に根付かせることが出来たことに達成感はあります。 現在の成人ダンサー達が産まれる前から存在しますから、その子達にとって、あって当たり前の大会ですよね。実際にそう聞きます。 またダンスのプロリーグである「D.LEAGUE」を誕生させることが出来たことも達成感を得たひとつです。
しかしながら継続させていくことで需要が生まれてきますから、達成感とイコールで責任が生じます。 他にも様々なことがありますが、すべての事象は自分の頭の中に生まれたイメージを熱量を込めて伝え続けていくことで目の前に現れてきている感覚ですね。 20年間休めた記憶はありません(笑)。 そしてそれはとても幸せなことだと思います。
アノマリーの組織文化とは?
アノマリーの20年間は、組織というよりは個の熱量が固まって一緒に動いていた!という方が正しかったかもしれません。 今のWeb3の時代に合わせると、最初からDAO組織だったようにも感じます。 とはいえ自由度が高く機動力がある分、ひとつの組織としての成長スピードは早かったとは言えません。 第二創業期の今、我々が意識しているのは”次の20年でどこまで成長できるか?” まさにスピードを意識しています。 その為に組織マネジメント体制を強化しています。
ただ、入社してすぐ自由な裁量を与えることもあり、それらは一見矛盾するようにも見えつつ両輪で実践の現場で学んでいくというアノマリーらしいやり方で個を成長させていきます。 20年実戦テストを行なってきたスタートアップという感じの勢いのある会社ですかね。 (スタートアップ期間が長すぎますよねw)

アノマリーで学べることは?
目の前に起きているコトが、最初は小さな想いや願いから始まり、それらに熱量を注ぎ込めば目の前にカタチとなって現れてくるということを実感できると思います。
アノマリーはまだ大きな会社ではありませんが、行なっている一つひとつの仕事は非常に重要で、目の前のお客様の反応がダイレクトに返ってきます。 だからこそのやりがいを感じることができるので、成長スピードも早いと思います。 え?この規模を任せられるの?と驚くこともあったりするようです(笑)。もちろんサポートはしますが。 今自分が持てる武器を最大限活用しながら実践を重ねて成長していくことが可能な組織です。

2024年以降、特に力を入れている取り組みは?
2016年から行なっている”動きの知財化のインフラ”として成立すべく創っているMOTIONBANKですね。 ダンスを知財化する大事な一歩目を歩んでおり、その構造自体も特許を取得しています。 今後日本国内だけではなく世界中でこのインフラが整備されていくことで、多くの知財化が可能になると考えています。
また、MOTIONBANKともリンクしますが、メキシコ合衆国、セネガル共和国、中華人民共和国などでの会社設立に動いています。 グローバル視点でコミュニティを各国と地域で形成していくので、取り組みの幅が広がり面白みが増すと思います。 それら事業をすべて繋いで集約していくことが第二創業期の中心となっていきます。

